2021/03/22
よくあるご質問です。
前回まではこちらから。
よくあるご質問① コースの変更に関して
よくあるご質問② 〇〇の調子が悪いので重点的にしてください
今回のご質問は「よくあるご質問②」と似ていますが、少し補足させていただきます。
「いいツボがあったら教えてください」「いいツボあったら鍼してください」というご質問・ご要望もよくあります。
鍼灸と言っても色々な考え方でそれそれの鍼灸師が治療を行っていますので、それぞれの治療院で考え方や治療方法が異なります。
ここが誤解を招いたり、なかなか理解しにくい部分で申し訳ないのですが・・・
現状の学校教育では致し方のない点でもあります。
みかづきでは、全身のバランスを整えるという点に重きを置いて治療させていただいております。
東洋医学では、身体は『気』『血』『水』でできていると考え、これらのバランスが崩れることを『病』とします。
それからもう1つ『陰』『陽』のバランスを崩すことも『病』と考えます。
この考え方をベースに治療をさせていただいています。
逆に言うと、『気』『血』『水』と『陰』『陽』のバランスが整っていれば『健康』ということになります。
これを『全身のバランスを整える』と表現させていただいています。
全身のバランスが整っていれば健康な訳ですが、私たちは日々生活していて、様々なことが起こっています。
毎日同じような日々を過ごしているように思っていても、
・天候
・気温
・仕事の有無
・訪れる場所
・出会う人
などなど、毎日少しずつ違うはずなんです。
そうすると、そのことが原因でバランスが崩れてしまうことは致し方ないことです。
ずっと体調がよい状態でいたいというお気持ちはよくわかるのですが、生きているということは日々変化しているということだと知っておいていただきたいです。
日々変化しているのですから、その時その時で使うとよいツボも変わってきますよね。
少し違うかもしれませんが、併せてこちらもお読みいただくとよいかもしれません。
いいものって何だろう?
だからこそ、体調が悪いときだけお越しいただくのではなく、あまり体調が悪くなくても定期的にお越しいただくことをお勧めしていますし、体調がよくないなと思われた際には、次回のご予約まで待たず、早め早めのご来院をお願いしています。
1回では難しい場合には、近いうちにもう一度お越しいただく必要がある場合もあります。
もちろん、なかなかお時間が取れないこともあるかと思います。
そんな時に大切なのがセルフケアになってきます。
ご自宅にお灸や貼る鍼(鍼は付いていませんが)を常備しておいていただけると、ここにお灸してみてくださいなどのアドバイスもできると思います。
体調がよくない時は『気』『血』『水』『陰』『陽』のバランスが崩れている訳ですから、これらのバランスを整えると体調がよくなるはずです。
それは痛いところや辛いところに鍼をするだけではありません。
脈やお腹を診せていただき、何にアプローチしていくかを決めています。
痛いところや辛いところに直接鍼をしていなくても、毎回その時にベストな治療をさせていただいていますのでご安心ください。
「よくあるご質問②」にも書いたように、
・肩が痛い
・腰が痛い
・膝が痛い
などなど、整形外科的なことであれば、そこに鍼をさせていただくことももちろんありますが、これも原因によって変わってきます。
筋肉がガチガチに硬くなっている場合や、ぎっくり腰や肉離れなどのように筋肉が傷んでしまっているのであれば筋肉に鍼をする場合もあります。
むくみが原因であれば、あまり辛い部位に鍼をしても変化がないかもしれませんから、全身のむくみをとることが必要です。
精神的なストレスが原因の場合もありますが、その場合にもあまり辛い部位に鍼をしても軽減されないので、全身調整がメインとなります。
感じられている症状が同じであっても、原因が違う場合もあります。
原因が1つではない場合もあると思います。
その辺りはお話を伺いながら一緒に考えていきますので、私はこれが原因でこんな症状が出るんだなぁと頭の片隅に置いておいていただいて、辛いというところまでならないようにコントロールしていくことも大切です。
私がさせていただけるのは、全身のバランスを整えること。
治すのはみなさん自身に備わっている自己治癒力です。
私が治してくれると思ってくださることはとてもありがたいことですが、治しているのはみなさん自身なんですよ。
私が治してあげてるのよ、いいツボありますよと言っておいた方がよいのかもしれませんが・・・
そういうの苦手なのでお伝えしておきますね。