2021/02/12
突然ですが、占いはお好きですか?
「今日はいい日になるかな?」
「今年の運勢はどうだろう?」
と気にされたことがある方も多いと思います。
人間に運勢があるように、実は地球にも『運気』というものがあります。
人それぞれ、持って生まれた体質があり、生活習慣などが体調に影響を及ぼします。
が、それと同時に
木・火・土・金・水の五行(五運)
風・熱・湿・火・燥・寒の六気
すなわち、自然界の変調が身体に影響を及ぼします。
この五運と六気の組み合わせで、その年の気候変化を知ることができます。
これを『運気』といいます。
同じような『運気』は60年に一度めぐってきます。
そして、これは変えることはできません。
2020年は【金運大過】のでした。
”金”は五行では”肺”を意味していますので、肺の病が多くなる1年でした。
肺の病・・・コロナウイルス感染症という肺炎を引き起こす病が流行しました。
また、”大過”は移り変わりが激しいことを意味していますが、非常に移り変わりの激しい、気候変化も激しい1年だったと思います。
2021年は【水運不及】です。
”水”は五行では”腎”を意味しています。
”腎”の作用が弱まりますので、泌尿器系のトラブルに注意が必要です。
また、”水”の作用が弱まると、”土”の作用が強くなりますが、”土”は”湿”を意味しますので、”湿気”身体の中でいうと”むくみ”がでやすい年になります。
元々むくみが気になられている方は特に注意が必要です。
すでに今年になってむくみがひどいという方が増えています。
これはご自身の体質や生活習慣だけではなく、自然界の影響も受けているということです。
もちろん、今だけではなく、常に私たちの身体は自然界の影響も受けていて、いつも同じ状態でいられるわけではないということは頭の片隅に置いておいていただけたらと思います。
わかりやすく”むくみ”と書きましたが、足がむくむとか顔がむくむというだけではありません。
”むくみ”ができやすい方には主に2つのパターンがあります。
①胃腸の働き弱い方
②腎臓の働き弱い方
①胃腸の働きが弱い方
胃腸が弱い方は、食べたり飲んだりしたものがうまく処理できず、身体にとっては不要な”むくみ”をつくってしまいます。
”むくみ”は重いとかだるいという感覚を伴います。
あまりひどくなると痛いという感覚になる場合もありますし、しびれがでる場合もあります。
・全身がだるい(呉弁でいうところのたいぎい)
・手足がむくむ
・頭が重い
・肩が重だるい
などを訴えてご来院される方が多いです。
このような方には
・甘いもの
・冷たいもの
・油っこいもの
を控えるようにお伝えしています。
このようなものは胃腸の働きを弱めてしまいますので、摂りすぎると余計に”むくみ”ができやすくなってしまいます。
”むくみ”は溜め込んでそこに熱が加わると”腫瘤”になってしまうこともあります。
今年は特に”むくみ”やすい年になりますので、胃腸の弱い方は注意が必要です。
ご自身でできる対策をしていただいたり、来院頻度を増やしていただくとよいと思います。
②腎臓の働きが弱い方
腎臓病という意味ではありませんが、いわゆる虚弱体質の方がこれに当てはまります。
腎臓の働きが弱い方は水分を排泄する作用が弱いため、”むくみ”がでやすくなります。
腎臓を元気にしてくれるものの1つとして『塩』があります。
野菜に『塩』をかけると水分が抜けるように、『塩』を摂ることで水分を排泄しやすくなります。
『塩』と摂り過ぎたらむくむんじゃないの?血圧が上がるんじゃないの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、”むくみ”がでるのは人工的に作られた『塩』です。
『塩』でも『天然の塩』はミネラルが豊富で100%『塩』ではないので大丈夫です。
むしろ適量摂取した方が元気になります。
もちろん、摂り過ぎはよくないですし、心臓病や腎臓病がある方は医師の指示に従ってください。
『塩』の摂取が難しい方は、ご自宅でお灸をしていただいたり、来院頻度を増やしていただくとよいと思います。
全ての方に共通して言えることは、”むくみ”があると”冷え”が起こりますし、”冷え”があると”むくみ”やすくなります。
身体を冷やさないように気をつけて、胃腸の働きを整え、”むくみ”にくい、”むくみ”を排泄しやすい身体づくりも心がけましょう。
全身の水分を巡らせるために、運動をして気の流れをよくすることも大切です。
私たちの身体は
・体質
・内因 怒・喜・思・憂・悲・恐・驚などの感情
・外因 風・熱・湿・火・燥・寒などの気候
・不内外因 生活習慣・労働・性生活などの内因でも外因でもないもの
など、さまざまな影響を受けています。
なので、常に一定の状態でいることの方が難しいのです。
どうしてもずっといい状態でいたいと思うならば、自然を無視してはいけないのです。
人間も自然の一部であること。
それは絶対に忘れてはいけないことです。
少しでも、みなさまの健幸に役立てれば幸いです。